手を描くコツ(1) 手の構造や特徴を知る
絵の初心者の方は特に手を描くのに苦労されるようです。
苦手意識からか、なるべく手を描くのを避けるような構図に走ることも多いようです。しかしそれではいつまで経っても手を描けるようにはなりません。
コツさえ摑めれば、資料を見なくても手をなんとなく描けるようになります。もちろん、リアリティのある手を描くためには資料にあたるのが一番であるのは言うまでもありません。
なんとなく、それっぽい手が描けるようになるコツを伝授します。
手の構造を知ろう
手は丸まっている
正面から(指先のほうから)手を見てみてください。こうなっていると想います。
よく観察すればあることに気づくはずです。
手は実は平ではなく丸いのです。親指のところが山のピークになっていて小指の方に行くほど下がっているのがおわかりでしょうか。
つまり、丸いということはどういうことかというと人差し指側から見たら小指側に行くほど、隠れて見えなくなるのです。弧をになっているので当然ですね。
皆さんは丸いものを何回も描いたことがあると思います。それに当てはめてみましょう。
小指のほうに行くほど、手前の指に隠れて見えなく、幅を小さくするだけでぐっと手っぽくなります。
場合によっては小指や薬指などは見えないことも多いのです。
手は表情豊かで描くのが楽しい
初心者の方は苦手意識のほうが強いかもしれませんが、手は顔と同じくらい表情が豊かで、少し角度や見方が変わっただけで印象がガラッと変わったりします。
手の色々な表情を描き分けられるようになると手を描くのがとても楽しくなるはずです。手が描けるようになるには、こういったコツを覚える他に、ひたすら観察や練習あるのみです。