30秒ドローイングって効果あるの?
一時期、30秒ドローイングというものが大流行していたことがあります。現状をしらないのでもしかしたら今もムーブメントが続いているのかもしれませんが。
そこでみなさんが疑問に思われるのは、「果たしてこの練習は本当に効果があるのだろうか」という所だと思います。
30秒ドローイングとは
そもそも30秒ドローイングって何?という方のために説明します。
30秒ドローイングとは、Posemaniacsというサイトで、3DCGの裸体が様々なポージングを取っている画像が30秒ごとにパッパッと切り替わっていく間に素早く素描するという練習方法です。
分類としてはいわゆるクロッキーに振り分けられます。
これが一昔前、登場したての頃に大いに流行しました。
私も、アニメーターを目指して特訓しはじめの時期、▼こんな絵を描いているレベルの時にかなり熱心にやりました。
果たして効果のほどは
自分もかなりやっていたこともあって、実感として30秒ドローイングの効果ですが、練習方法としてはイマイチだと思います。
効果がないとは言いません。喩えるなら、囲碁が覚えたての30級(30級は囲碁の級位として最低の認定)の人が15級くらいになるくらいには効果はあると思います。
ですが、30秒ドローイングで得られるのは、「なんとくなくの体の描き方」くらいであり、30秒ドロをずっとやったからといって、描けるのはラフな素描だけであって、立体を把握できるようになるわけでもないし、肘等のディテールを描けるようになるわけでもありません。
なので、これを闇雲に続けてもそれ以上の上達は望めないでしょう。
雑なクロッキーを続けるよりも、見たものを歪ませずに正確にコピー(模写)する方がよほど上達します。
30秒ドローイングだけやってても微妙
30秒ドローイングだけ行っていても、初心者に毛が生えた程度の上達しか見込めません。
絵はラフでは終わりませんし、最終的な仕上げをするためには、解剖学の知識、画面を違和感なく構成するためのパースでの理詰めが必要になります。
30秒ドローイングを般若心経の写経をするかの如く思考停止で続けていも、上達は見込めないでしょう。
まとめ
- 30秒ドローイングだけだと微妙。最終的には解剖学の知識とパースの理詰めが必要になる。
- 30級の人が15級くらいになるくらいの効果はあるが、正確に模写する行為のほうが効果があるといえる。