絵の上達法、画力向上方法まとめ

元アニメーター見習いの私が自分が絵が上達した方法や、絵のノウハウについて記します。

デッサンあなどるなかれ!上達するためにはデッサンをしよう

「自分は、あまりリアルな絵を描かないし、デッサンなんて必要ない」

「デッサンが必要なのって、美大生とか写実的な絵を描く人だけでしょ?」

アニメ的な絵、デフォルメされた絵を目指す人にとって、デッサンはそう思われがちですが…。

デッサンは、立体把握能力を高めてくれるので、実は絵柄に関係なくとても効果的なのです。

絵は二次元だけど頭の中では三次元的な把握が必要

絵は平面に描かれるものですから当然二次元情報です。

しかし、それを出力するための頭の中では三次元的な立体・空間把握能力が大切になってきます。

立方体ひとつにしても、

真正面、あるいは真横、真上からみた場合は完全に□という描線だけで対応できます。

しかし斜めになった場合どうでしょう。

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ひとつひとつの頂点がどのくらい奥にいくか、どういう稜線になるか、箱の後ろにはどれぐらいの空間があるか、どこが陰になるか、陰がどのくらい落ちるか。
それが立体把握です。

これはただの四角で面ごと扁平ですが、人の顔や四肢などは、ここに微妙でなだらかな凹凸がついてきます。

表情カタログ こども編

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この立方体から山になる部分、谷になる部分が出てきて、そこをなだらかにグラデーションでつながっていくのです。

この微妙な立体の把握を鍛えるのには、デッサンが一番有効です。

線ではなく面で捉えるのがデッサン

デッサンはいうまでもなく、線ではなく面でとらえる描画方法です。

自分は写実的な絵など描かないからデッサンは必要ないと思っていませんか?

デフォルメされた絵を描くためにも実は立体の把握能力があったほうが、納得感のある、いわゆる上手な絵を描くことができるのです。

最終的に出力するのは平面への二次元情報ですが、そこにいたるまでには三次元の空間と立体が頭の中に描かれているのです。

デッサンをすると、この立体把握能力がかなり鍛えられます。

物の輪郭をとらえるのではなく、面や、輪郭線の内側の凹凸を表現することが、立体把握に役に立つのです。

デッサンをして立体に集中するときに流れる時間が、観察力を養い、頭の中の立体把握能力を涵養してくれます。

普段なんとなく見ている立体を「意識して観る」という行為がデッサンにはあるのです。デッサンをしないと中々できないことです。

デッサンの方法

デッサンの作品を作ることが目的ではないので、細かい技術にはこだわる必要はありません。

あなたなりのデッサンをしてください。

ただし、写真や映像を写すのではなく、「目の前の実物」を書いてください。それが最低限デッサンの本質です。

まとめ

デッサンをした量=画力といても過言ではないです。

騙されたと思ってデッサンをしてください。

自分でも驚くくらい上達が感じられると思います。

ぼくが下手糞なのはデッサンをあまりしてないからです笑

デッサンは今からでもやればやるほど上達できるという自信はあります。今の中途半端な画力の陰にはデッサンの効用があることが自身の経験から実感できているからです。

上手くなりたい人はデッサンやってください

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